【バニラビーンズについて】(長いですが興味のある方は読んでください)
先日、小山シェフからもお話しがあったのですが
マダガスカル産のバニラビーンズがありません。
エスコヤマで使っているランクのものは、6月最後に入荷で約13倍の卸価格だったそうです。
それ以降日本に入ってきていません。もう採れないからです。
理由は天候(ハリケーン)の影響ともう一つは、中国など新興国からの大量購入だそうです。
逆に言うと、マダガスカルではバニラビーンズバブルが起きているという経済的な現実もあります。
バニラビーンズって、もともと高価で贅沢なものですが、シーズン問わず、
いつでも手に入る当たり前にある材料のように思っていました。
しかし、農家さんはひとつひとつ手で受粉させて結実させていたそうです。
いかに人件費が安かったかということですね。
今後、また採れるようになるかどうかも分からないようです。
そして、現在同じ品種で一番質がよく高級になっているのがハワイ産だそうですが、
それは、人件費が高い上、たくさんの量がとれないというのが質に対して掛け算となっています。
シェフはないものは仕方がないし、それを補える、または
それ以上の美味しさを出すのが僕の仕事だとおっしゃっていました。
わたし自信、いつも感じてたことですが、遠くのものより近くのもの、旬のもの、自然のもの
それをあやなすのが得意でありましたので
もっと自分の得意なことを伸ばしなさいと言われてる気がしています。
バニラビーンズに限らず、おそらくカカオや珈琲も産地の人件費が高くなれば価格は高騰するでしょうし
全てのことは同じで繋がっているのではないか?と思いました。
日本で作られるもの、近くにあるものを見直すチャンスでもありますね。
と、いうことで長くなりしたが
バニラのシフォンケーキを毎年レッスンしていましたが
新しいメニューでレッスンしたいと思います。
余談ですが
タヒチ産バニラビーンズは
マダガスカル産に比べて、香りも種の大きさも粘りなど質が違う別物です。
それはそれに合うお菓子がまたあると思いますね〜
そして、わたしのすきなハー○ンダッツのアイスクリームはタヒチバニラ。
生産中止ではないそうですよ^ ^